緑内障外来の流れ
FLOW OF GLAUCOMA CLINIC
FLOW OF GLAUCOMA CLINIC
緑内障発見のきっかけ 自覚症状はわずか2割
緑内障は初期では自覚症状がありません。症状を自覚して緑内障と診断される方は、わずか2割です。約半数の方は、人間ドッグや健康診断で、“視神経乳頭陥凹拡大”や“眼圧高値”などで指摘されたことが緑内障発見のきっかけでした。3割の方も自覚症状はなく、眼科通院中に指摘されたことが緑内障発見のきっかけでした。緑内障の早期発見には、眼科受診が重要です
緑内障の有無を診断します。緑内障があれば、緑内障の程度(病期)、緑内障の種類(病型)を診断します。
所要時間は最低でも1時間はかかります。
実施する検査
視力
眼圧
細隙灯顕微鏡・眼底検査
視野検査
OCT(光干渉断層計)
その他
緑内障の病型により、治療手段が変わります。眼圧下降治療のほかに、治療可能な眼圧上昇の原因があれば、その治療を行います。
開放隅角緑内障
点眼
閉塞隅角緑内障
レーザー または 手術
続発性緑内障
眼圧上昇の原因となっている病気の治療
定期的な診察で、眼圧や視野、点眼の副作用など、緑内障の治療経過について評価します。
緑内障の状態により、診察の頻度は変わります。
目安として、落ち着いている方は2~3か月毎、それ以外の方は1か月毎になります。
診察の頻度の目安
再診時に毎回する検査
視力
眼圧
細隙灯顕微鏡・眼底検査
4か月~6か月毎にする検査
視野検査
OCT(光干渉断層計)
視野障害の悪化や眼圧の上昇など緑内障の悪化があれば、治療の強化をします。点眼の副作用や点眼忘れで点眼治療ができない場合も、治療の変更をします。緑内障の悪化がなければ、治療内容の変更はなく、定期的に診察を続けていきます。緑内障は根治することはないので、一生にわたって治療を続けます。
緑内障の悪化がある場合
治療を強化します。点眼薬が2~3剤以上になる場合、
手術やレーザーを勧めます。
点眼の変更、追加
レーザー
手術
緑内障の悪化が
無い場合
点眼治療が
できない場合
現在の治療を継続します。
レーザーや手術を勧めます
緑内障治療で自分でできることは?
緑内障悪化の危険因子の中で、自分でコントロールできることは、“薬物アドヒアランスが不良”だけです。つまり、点眼や通院をまじめに続けることが大切です。治療をしても効果を実感しないので、日本では1年で40%の人が治療を自己判断でやめてしまいます。緑内障で失明しないために、定期的な通院と毎日の点眼を忘れずにしましょう。
自分でコントロールできない危険因子
自分でコントロールできる危険因子