線維柱帯切開術(眼外法)
(トラベクロトミー)
TRABECULOTOMY AB EXTERNO
TRABECULOTOMY AB EXTERNO
昔から実施されている緑内障手術の一つ。
線維柱帯を切開し、房水の排水機能を改善させます。
眼圧下降効果が期待できます。
術式 | 線維柱帯切開術 (トラベクロトミー) |
線維柱帯切除術 (トラベクレクトミー) |
---|---|---|
原理 | 元々ある房水の排水経路の流れを改善させる | 新しい房水の排水経路を作る |
眼圧 下降 効果 |
〇 | ◎ |
合併症 | 少ない | 多め |
手術時間 | 追加手術 | |
---|---|---|
眼外法 | 30分 | 有 |
眼内法 | 10分 | 無 |
線維柱帯切開術(眼外法)では、強膜弁を作成し、
眼の外側から線維柱帯を切開します。
その結果、房水の排水機能が改善し、眼圧が下がります。
線維柱帯切開術(眼外法)の適応か確認します。
緑内障の種類によって、適応外の場合もあります。
線維柱帯切開術(眼外法)は、火曜日・木曜日の午後に行っています。
散瞳薬の点眼後、約6時間まぶしくなります。
ご自身での運転は控えてください。
来院してから帰宅までかかる時間
緑内障手術のみ:約2時間程度
白内障手術と緑内障手術:約5時間程度
術後一過性眼圧上昇の予防のため、術後2時間左側臥位を取ってください。
※眼の状態により、下記以外の点眼が追加されることがあります。
※眼の状態により、診察の回数が増えることがあります。
線維柱帯切開術は必ず前房出血が発生し、
術後早期は非常に見えづらくなります。
多くの方は2週間程度で前房出血はなくなります。
以降も毎月診察
術後3か月以降も、緑内障の管理のため、
定期的な診察が大切です。
時間が経つと手術の効果が弱くなるため、
再手術が必要になることがあります。
緑内障手術のみ | |
---|---|
1割 | 約20,000円 |
2割 | 約40,000円 |
3割 | 約60,000円 |
*片眼の費用
白内障手術と緑内障手術 | |
---|---|
1割 | 約35,000円 |
2割 | 約70,000円 |
3割 | 約105,000円 |
*片眼の費用
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眼の表面には血管がいっぱいあるから、手術をすると必ず出血します。
結膜下出血というんだけど、2週間から1か月くらい経つとよくなります。
続く場合、先生に相談してね。
眼の表面の手術なので、術直後は違和感やごろごろすることがあります。
眼の表面に出ている縫合糸は、自然に吸収される糸です。
残っている間はゴロゴロしたり、充血したりします。2か月くらいで 自然になくなります。
ゴロゴロが強い場合などは術後2週目以降であれば、抜糸ができますので 先生に相談してね。
手術日や術後翌日は、眼帯をしているので禁止です。
それ以降は、自己責任でお願いします。
ほとんどの方が術後前房出血をして、2週間程度見えづらいです。
見えづらい場合、運転をしないでください。
術後1週目は散瞳するので、ご自身で運転しないでください。
術後2週間は、寝る時も保護メガネを受けていてください。
衝撃や粉じんなどから眼を守るために保護メガネをしています。
眼にばい菌が入ると失明することもあるので、保護メガネをよろしくね。
緑内障は完治しない病気です。失明しないようにするため、
線維柱帯切開術(眼外法)の手術後も診察や視野検査を行います。
定期的に通院をしてください。
緑内障で失われた視野を回復する手段はありません。
線維柱帯切開術(眼外法)は、眼圧を下げて、緑内障の悪化を遅くするための 手術です。再び眼圧が上がってきて、緑内障手術が必要になることがあります。
眼によって経過は違いますが、いつ眼圧が再上昇するは予測できないため、 術後も定期的に通院が必要です。
線維柱帯切開術(眼外法)の手術後は、ほとんどの方が前房出血します。
眼の中に出血があるため、見えづらいです。ほとんどの場合、2週間程度で 出血はなくなり、見え方は回復します。
また、乱視の増加や角膜の状態が良くないなどで、術後見えづらくなることもあります。。
多くの方は、1か月程度すると、眼が落ち着いてきて視力が元に戻ります。
デスクワークであれば手術翌日から可能です。
重いものを持つ重労働や、ほこりが舞うような場所での仕事は、 最低1週間は控えた方が無難です。
線維柱帯切開術は、白内障手術と一緒にすると、眼圧が良く下がると
緑内障の状態が悪い場合、失明を防ぐためにより低い眼圧を狙うことがあります。
その場合、視力が良くても白内障手術と同時に線維柱帯切開術を行います。
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